essay12
サクソフォン・シアター Vol.2 冬編 に寄せて(2012.1.5)
サクソフォン・シアター Vol.2 冬編 に寄せて(2012.1.5)
ゲスト、すがぽん(パントマイマー)との共演
私とパントマイムの繋がりは、さかのぼること30余年、音楽の世界でなんとか生活出来るようになっていた20代の後半、
「音とは、音楽とは」という単純な疑問、もしも音がなくて表現出来ることがあるとしたら何なのだろう?
それはどんな世界なのだろう? そんなことを考えだした頃でした。
音楽は音がなくては表現出来ないことなのですが(音のない音楽も存在してはいますが)、
音がなく体ひとつで表現する「パントマイム」に興味を持ったのでした。
そう最初に観たマイムは、マルセル・マルソーでした。音楽とは違う異次元の感動に浸ったことを覚えています。
それから音のない世界観と私の音楽観との融合を求めて、新たなる音・音楽への探求への道が始まったのでした。
そして、いつの日か「マイムと共演」できたらいいなと言う思いが芽生えていました。
今回のすがぽんとの共演は私にとってと同じ位ピアニスト松本侑大にとっても楽しみな舞台なのです。
(彼が小学6年生の時一緒に、府中のホールでマルソーの舞台を観ています。私なりに彼に観ておいて欲しかったので)
今回のテーマは<ワインボトル>です。
「マイム」の世界と「ひとり・音」・「ふたり・音」の音楽とがどのように融合出来るのか、表現出来るのか、
長年求めてきた私の音創りの世界とマイム・パフォーマンスの世界の共演のステージだと思います。
どんなステージ、シアターに出来るのでしょうか?私自身も心から楽しみに練習してゆきたいと思います。