essay7
サクソフォン・シアター Vol.1 秋編 に寄せて(2011.10.11)
サクソフォン・シアター Vol.1 秋編 に寄せて(2011.10.11)
その2 今井さんとのコラボレーション
私のCD「ひとり・音」を彼に渡したのは、2006年4月に始めた1年12回の国立マンスリー・ライブに来てくれたことがきっかけ。
そこから彼との共演(それとも競演?)、の幕が上がったのでした。
忙しい彼のスケジュールを押さえることは難しいこととわかっていても・・・
何度目かのマンスリー・ライブ終了後、聴きに来ていた彼を打ち上げの席に誘いマンスリー・ライブの出演を依頼。
・・・・・その返事は・・・・・
聞いてみるものです、頼んでみるものです。
音楽・演劇を含め自由業で生きる世界では「早い者勝ち」。
なんと12月のライブ「第3金曜日」のスケジュールが取れたのです。
マンスリー・スタジオ・ライブ 9th Stage (2006.12.15)のテーマは< Sax Vs 朗読 >
私の音楽=私のオリジナル曲 Vs 朗読 (彼の選ぶ詩)
「ひとり・音」のCDと他の私のオリジナル曲数曲をCD-Rに入れて彼に渡して、
私のオリジナル曲に合う、彼の読んでみたい詩を選んでもらいました。
リハーサルも無事終わり< Sax Vs 朗読 >の準備は整ったはずでした・・・
ところが彼がこう呟くのです。
{ 魯山人の雑炊のレシピ「夜寒に火を囲んで懐かしい雑炊」をやりましょう }
な、何事・・・
彼の発した言葉はつまり、
「魯山人の雑炊のレシピを読むので、サックスと2人でバトルをやりましょう。
寒くなってきたこの季節にぴったりの「お題」だと思います・・・聞くだけでも美味しそうだし・・・」
・・・が突然そう言われても。
当然私はレシピに音楽をつけた経験はなかったのですが、そこは即興に生きるJazz musicianとしての血が騒いだことも事実。
レシピに合った・彼の読みに対抗できる曲を書けば良いのだと閃き、その場で即答「やりましょう」。
それで決まりでした。
牡蠣雑炊・納豆雑炊・なめこ雑炊・猪肉(いのしし)雑炊等々、雑炊のレシピを彼が読むのです。
私は彼に負けじと音色・音の並び・イメージ・・・音で食用をそそる演奏を・雑炊が食べたくなる、
そんな思いを込めた曲を書き < レシピ Vs Sax > のステージが実現したのです。
今回の小金井でのサクソフォン・シアター、魯山人の雑炊のレシピは演奏・お聴かせできませんが、
それに変わる< Sax Vs 朗読 >の新たなる一面をお魅せできれば・お聴かせできれば、と準備しています、お楽しみに。
※過去に静岡で共演した際の動画がYOUTUBEにアップされていました。
よろしければどうぞ。