mimidikara1
第1章 そもそも、音って何?
「いい音」「悪い音」ってどんな「音」・・・
「好きな音」「嫌いな音」ってどんな「音」・・・
「出したい音」は「聴きたい音」ってどんな「音」・・・
「音」に対してたくさんの表現がありますが、あなたはどんな表現を求めていますか?
一番に、「いい音を出したい」そう思っていませんか(優れたテクニックよりも)?
では「いい音」ってどんな音なのでしょう。
澄んだ響きを持つ美しい音・柔らかな響きで優しい音・・・
表現は沢山ありますが結論を急げば「自分が納得できる音」なのではないでしょうか?
「自分が納得できる音」の中に、美しい音・優しい音・悲しい音・激しい音・強い音
・・・限りなくたくさんの表現方法があるのです。
あなたは「出したい音」がだせていますか?なかなか難しいと感じていませんか?
出そうと思ってだせる音なら、すぐにでも上手くなれますよね、そう感じませんか?
出したくても出せない音だから、あの手この手・リードに責任転嫁/リガーチャを換えたり/マウスピースを換えたり・・・
道具・パーツに救いを求めていませんか?
「出したい音」は今あなたが「出している音」の中に必ずあるはずです、鳴っているのです。
ただあなたには「聴こえていない音」の状況なのです。
「出したい音」が出せる人(演奏家)はそう多くはないと思います、
「出したい音」より「聴こえる音」があなたの望む「納得できる音・音楽」の世界なのです。
ここで発想を変えてみましょう。
「出したい音」は今あなたが「出している音」の中に必ず鳴っているはずなのですから、
自分の出す音(嫌いだとしても・納得いかなくても)を受け入れましょう。
自分の出す音の中に「自分の求める音」を見つけましょう、聴きましょう。
かならず「自分の求める音」が聴こえるはずです。
もし自分の出す音の中にあなたが「求める音・欲しい音・聴きたい音」がなければ・・・
いいえ決してないはずありません、自分の出す音を信じ「自分が納得できる音」が聴こえるようになれることなのです。
もちろん時間はかかることと思いますけど。
(私もまだまだ納得しきれていませんが・・・ある程度は納得できる音が聴こえています)。
「音」を出すことは楽しいことですが、「聴きたい音が聴こえる」・「自分が納得できる音」が聴こえることは、
音を出すこと以上に楽しいことなのです。
ぜひ「聴こえる音」で体が共鳴して響き、自分の音楽すること・サックス演奏することが楽しめるようになっていってください。
そもそも「音」って、空気の振動・物体の振動なのですから、出すことではなく自身の「耳」に聞こえていること
=体の振動と共鳴は重要なことなのです(必須なのです)。
あなたの求める「いい音」とは、出した音が「耳」から「聴こえてくる音」ととして体が振動・共鳴して、
あなた自身の音「納得できる音」に結びつくことなのです。
「自分が納得できる音」を出したいと思うのではなく
「自分が納得できる音」が「聴こえている」ことが、「出したい音」が出せていることなのです。