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はじめに〜あなたの「音」の悩みは解消できる。
あなたは、自分の「音」で悩んだことはありますか?
発想の転換 〜「出す音」から「聴こえる音」へ
☆「音」はあなたの「耳」で創られる、それが『耳ヂカラ』
指揮者によりオーケストラの音・音楽が変わる、
ピアニスト(奏者)が違えば同じピアノの音・音楽もまた変わる。
そしてサックスで声で、一つの音をのばしていて和音が変われば音・音楽が変わって聴こえることも…。
このようなことは何故起こるのだろう…そう疑問に感じること・思うことありませんか?
同じオーケストラなのに、同じピアノなのに…
これらは指揮者、ピアニストの音を聴き取る・聴き取れる「耳」の違いから生まれていることなのです。
同じようにサックスで音を出すとき、また声を出すときも、「耳」から入り込んできた音が体を共鳴させます。
そして個人の持つ体(共鳴)により、音・音楽の違いが生まれているのです。
「聴衆が演奏家を育てる」と言うことも同様です。
聴衆の「耳」が質の高い音・音楽を聴くことができるからこそ、演奏家の演奏が良いものに高まるのです。
ちなみに天才と言われる人たちは、この「聴こえる耳」を自然に身につけているのではないのでしょうか?
彼等は上手い演奏・いい演奏をしようという欲望や想いで演奏するのではなく、
ただただいい「音・音楽」が聴きたい・聴こえたらいい、そんな想いで演奏しているのです。
自身のイメージした音・音楽が聴こえていれば、それはすなわち演奏していることなのですから。
高価な楽器に替えたり練習量を増やしてみても、「耳」を変えなければ新しい表現力は生まれないのです。
「聴こえる耳」と「共鳴する体」を身につけることができない限り、
自身のイメージする音・音楽は表現できないのです。
これこそが「音」と「体」ということなのです。
☆「音と体」:第一歩は聴こえる「耳」の違いに気づくことなのです。
こんなこと、ありませんか? - 耳ヂカラはあなたのそばに
ケース1:八百屋の若旦那
「へい、いらっしゃい・いらっしゃい」
威勢良く元気で明るい声が響き渡る店先。
近くの魚屋の方からも同じように威勢の良い声が聞こえてきます。
思わず声のする方を振り向いてしまいます。
ありふれた光景であり、皆さんにもそのような経験は少なからずあることと思います。
この若旦那たちの「威勢の良い声」に引き寄せられてしまうのは何故なのでしょうか?
何を隠そう、この若旦那たちのダミ声もまた「耳ヂカラ」の成せる技なのです。
多くの人が行き交う店の前、どうすればお客を引きつけ商品を売ることができるのか。
それを求める想いが作り上げた声なのです。
「人を引きつける声」、すなわち「通る声」であり「商売の声」。
人の耳に心に響き届く声、お客を引きつけるために「耳ヂカラ」が生み出した「声」なのです。
八百屋の若旦那の「耳ヂカラ」、こんな光景もその一つでしょう。
季節は夏、若旦那はスイカを片手で身体の脇に持ち、片方の手で「ポン・ポン」と軽く叩いています。
スイカを叩いた時に聞こえる音で、スイカのでき具合・善し悪しを判断しているのです。
色や形、スイカの外見だけでは到底見分けがつかないことを、叩いた時の音だけで見分けてしまう。
これも又八百屋の若旦那「耳ヂカラ」の成せる技なのです。
ケース2:居酒屋で…
「おにいさ〜ん」「おねいさ〜ん」「お願いしま〜す」、と混んでいるお店での注文、苦労したことありませんか?
上手く声が届いて、すぐに席に注文を聞きに来てくれれば嬉しいのですが、混んでいる状況では難しい時があります。
軽く頼んですぐ席に注文を聞きに来てくれた時などは本当に嬉しいのですが、
張り切って大きな声で注文をしてみたものの、お店の人は振り向いてくれない時は…ガッカリしてしまいます。
それを逆手に取った遊びをすることもあります。
役者さん達との飲み会でのことですが、時々「注文合戦」をします。
役者さんと私、どちらが上手くお店の人に自分を気付いて貰えるのか、注文を聞きに来てくれるのか。
大きい声ではっきりと滑舌良く発音・発声するのが良いのか、小さな声で相手に気づいて貰うことはできるのか。
技を競い合い又楽しむのです。
こんな遊び心を持って「注文合戦」=「耳ヂカラ合戦」を酒のつまみとして楽しむこともできるのです。
◯サックス大好きなあなたへのアドバイス
聴こえる「耳」を確認する第一歩として、次のことをしてみてください、きっと何かを感じるはずです。
サックスをストラップなしで手に持ち(少し重いですが、ほんの4・5秒でも・・・)好きな音を出してみてください。
体がサックスの音を感じることと思います。
ストラップをしない場合、サックスの音は首でその響きを止められることなく体へと伝達・共鳴してゆきます。
いかがですか?
ストラップをして出した音と・しないで聴こえた音、その違い体感してみてください。
音が音楽が聴こえてくれば次はその音・音楽がどのように聴こえれば良いかを感じます・思います。
つまり自分の出している音を、どのように聴こえれば良いかを感じたり思わなくては、
あなたの音・音楽に関する悩みは解消できないのです。
発想の転換 〜「出す音」から「聴こえる音」へ
あなたがイメージする音・音楽を、「聴きとれる耳」「聴こえる耳」=「耳ヂカラ」を身につけた「音と体」を通して、
<あなた自身が描く音・音楽表現>に生かされることを願っています。
☆「音と体」=音・音楽に共鳴できる「耳」と「体」を自分自身でつくればいいことなのです。