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5:耳のトレーニング=自分の声を知る・聴く
・両手を両頬にあてた状態で発声し、口から出ている声を「耳」(=内外耳)で聴きます。 ・発声しながら、両手をゆっくりと頬から離しても同じ声に聴こえるように耳をトレーニングします。
内耳・外耳に依る聴こえ方の違い、頭・頭部での共鳴の違いを感じます。
好きな母音(アよりはエがお勧め)で声を力まず楽に長く出してみましょう。
そうしたら両手を両頬にあて、同じように力まずに発声します。
口から出ている声を目の前20センチ〜30センチの所で聴きます。
「耳」(=内外耳)で聴いて(聴こえて)から、両手をゆっくりと下にずらして頬から離してゆきます。
手が頬に触れている時と、話した時の「声」の聴こえ方の違い・変化が判りますか?
この変化が内耳・外耳に依る聴こえ方の違いです。頭・頭部での共鳴の違いを感じ取ることになります。
少しでも違いを感じ取れましたか?
両手をゆっくりと頬から離していっても、聴こえてくる「声」が頬に手を当てていた時と「同じ声」に聴こえている状態を目指します。
自分の「外の声」を「外の耳」で聴き続けられるように、声を出すことよりも聴こえている声に集中して聴いて下さい。
両手を離していっても、「同じ」声が聴こえていれば素晴らしいですね。
外耳で聴こえる声の比率が、内耳で聴く声よりも大きく(遠鳴りに)なればブラボー!です。
両手を離しても、当てている時と「同じ声」が「外の耳」で聴き続けられること。
その状態を維持(保持)できることが、「外の耳」を鍛えてゆくこと、
すなわち「耳ヂカラ」=「自分が納得できる声=音」を身につけてゆくことに結びつきます。
「外の耳」での聴こえ方を感じ、自分の発した「声」をより遠くで聞き取ることが出来れば、
「通る声=音」を身につけることになります。
簡単なトレーニング方法ですが、頬から両手を離していっても同じ声を聴き続けることは、とても集中力が必要になります。
「外の耳」=「耳ヂカラ」=「自分が納得できる声=音」を身につけるために根気よくトレーニングを続けてゆきましょう。